新人看護師は褒めて伸ばそう

新人看護師はどんな職場でもどきどきしながら入職するものです。でも、新人看護師を迎える先輩看護師のほうも、実は結構どきどきしていたりするんですよね。看護師として、指導するほうと指導されるほう、両方の声を集めてみました。


わからないときは周りに助けを求めて欲しい

看護師歴10年以上で外科と内科を経験している、30代の女性看護師です。

私自身は、指導体制が整っていたことを理由にいまの職場に入職しました。1人の新人に対し1人の指導者がつくプリセプターシップ制です。私もそのように指導してもらい、その後、私も指導する立場になりました。

最初に担当した子は、理解力は高く、指導されたことはすぐに吸収していくタイプの子でした。器用にそつなくこなすことが多かったため、他の新人さんよりできると思われるタイプでした。けれど、あまり感情が顔に出ないし、自分から助けを求めることがなく、何を考えているのかわからないことが私は気がかりでした。

ある夜勤で彼女が受け持った患者さんが急変し、血圧が下がっていました。一緒に夜勤をしていたほかの先輩が「1人でなんかばたばたしてるな。」と気づいてはいましたが、何かあれば言ってくるだろうと思って様子を見ていたそうです。ところが一向に何も言ってこず、業を煮やした先輩が何かあったか尋ねたときに、初めて急変しているということがわかった、というエピソードがあります。

やはり、対処がわからないときや自分の手に余るときは、すぐに先輩など周りに助けを求めて欲しいですね。

できる子なのかできない子なのか判断に悩む

私としては、相性も悪くはなかったと思っています。でもときどき、理解を超える行動をしてくれることがありました。

あるとき、臥床安静中の患者さんの髪を洗う機会があり、その新人もすでに何度か経験していたため、今度は1人でやろうということになりました。すっかりまかせて終わるころ行ってみると「ちょっとやっちゃいました。」と言うのです。見るとベッドの下まで水浸し。少し失敗してシーツが濡れてしまうことはあるけど、ベッドの下まで水たまりができるほどの失敗は初めて見ました。どうしたらこんなに水が漏れるんだ、と驚きました。

また、融通がきかないところがあったようで、驚かされたことがありました。基本的に点滴を投与するときは患者誤認を防ぐため、患者さんに自分の名前を名乗ってもらうように、というのが当病院の一応の鉄則です。しかし、意識のない患者さんなど、例外はいくらでもあります。発熱し、がくがくぶるぶる震えている患者さんに、解熱剤を投与しようとして「名前を言ってもらわないと点滴できないんですけど。」と言っていたのはびっくりしました。

基本に忠実に、もいいけど、そういうところは現場の状況で判断して欲しいです。

指導する側も抱え込まないように

私自身は、できていないことを注意するよりは、できていることを褒めて伸ばすようにしています。

仮に新人が育たなくても、指導者1人で抱え込むことはないと思います。病棟全体で育てていくと思ったほうが、指導者としては楽だと思います。叱られ慣れていない若い子が増えているので、注意すると内容よりも怒られたという事実だけが、新人さんの中に残ってしまうことがあります。だから、忙しくても言い方はマイルドなほうが受け入れられやすいと思っています。それに、看護師はかなり早口なことが多いです。指導のときは少しゆっくり話すよう心がけています。

新人看護師を指導する方も大変

先輩看護師の指導は厳しくても

指導しやすい新人看護師ばかりじゃない

運営者


新人看護師サポート協会運営理事
新人看護師教育支援サークル代表

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